◆米大リーグ オリオールズ4×―3ドジャース(6日、米メリーランド州ボルティモア=オリオールパーク)

 ドジャース・山本由伸投手(27)が6日(日本時間7日)、大谷翔平投手(31)も「1番・指名打者」でスタメン入りした敵地・オリオールズ戦に先発し、9回2死まで無安打無失点投球を見せたが、9回2死でホリデーに被弾して2点差に迫られてマウンドを降りると、トライネン、スコットが1アウトも奪えずにサヨナラ負けを喫して、ドジャースは5連敗となり、山本は12勝目すらも逃した。

 山本は「キャッチャー(ロートベット)とは初めてだったけど、試合前も試合中もしっかりコミュニケーションを取って、いいコースを狙って思い切って腕を振って投げられたのでその思い切りがよかったと思っています。

試合に勝ちきれなかったのはすごく悔しい。チームもすごく苦しい状況だけど、何とか全員で戦って残りの試合を1つでも多く勝っていければと思います。(被弾したカットボールは)いいコースにはいっていましたけど、カットボールにあってしまったというか…、そんな感じです。ヒットが出たら交代だろうなとは思っていました。すごく悔しく思いますし、とにかく全員でやっていくしかないなと思います。(ノーノーを意識したのは)序盤そんなに球数が特別少なく行っていたわけではなかったので、9回のマウンドに上がれるとは思っていなかったので1イイング、1イニングに集中して投げていた」と振り返った。

 雨天で試合開始が予定よりも約20分遅れ、チームが4連敗中という苦しい状況でマウンドに上がった山本。正捕手のスミスが右手を痛め、2番手のラッシングは右膝に自打球を当てて負傷者リスト(IL)に入り、ロートベットと初めてバッテリーを組んだ。

 1回表は先頭の大谷が右前安打を放つも、得点にはつながらず。山本は先頭のホリデーを初球の直球で中飛に打ち取った。ジャクソン、ヘンダーソンはともにフルカウントなったが、一ゴロ、空振り三振で3者凡退の好発進。初回から最速97・7マイル(約157・2キロ)もマークした。

 2回も先頭のマウントキャッスルから空振り三振を奪うなど、11球で3者凡退。3回表には先頭・ロハスの二塁打などで1死二、三塁のチャンスを作ると、大谷の遊ゴロの間に三塁走者が生還して先取点を奪った。

 3回裏は7番のビーバーズからの下位打線との対戦ながら連続四球で無死一、二塁のピンチを背負ったが、メヨから空振り三振を奪い、1番のホリデーを二ゴロ併殺打に打ち取って切り抜けた。4回は2番ジャクソンからの打順だったが3者凡退。5回表にはベッツの適時打でリードが2点に広がった。

 5回裏も2三振を奪うなど3者凡退で抑えて12勝目の権利を手にし、6回も3者凡退で抑えた。ベッツの適時三塁打でリードが3点に広がった7回も3者凡退。無安打無失点投球を続けて球数は「95」となった。8回も3者凡退で球数は「104」。ノーヒットノーランの期待を持ってメジャーで初めて9回もマウンドに上がって、簡単に2アウトを奪ったが、112球目のカットボールをホリデーに右翼席に運ばれた。

 3―1と2点リードしてトライネンがマウンドに上がったが、二塁打に2四死球で満塁のピンチを背負うと、押し出し四球で1点差に迫られ、スコットに交代したが、リベラに中前へ2点適時打を浴びてサヨナラ負けとなった。

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