中日の岡田俊哉投手が7日、バンテリンドームで記者会見を開き、今季限りでの現役引退を表明した。
2009年ドラフト1位で入団した左腕は、プロ通算353試合に登板して19勝24敗19セーブ、防御率3・61をマークした。
17年にはWBC日本代表にも選出されたが、同年シーズン序盤に血行障害を患い、治療に専念。23年には、春季キャンプの練習試合で投球時に転倒し、右大腿骨骨折と診断された。24年からは育成選手として契約すると、今年4月に支配下復帰。5月4日の広島戦(マツダ)に先発し、3年ぶり1軍登板で4回途中4失点だった。6月19日のオリックス戦(バンテリンD)を最後に、1軍登板から遠ざかっていた。
会見では「たくさんのことを経験できた。(プロ人生は)すごく濃かった」と笑顔を見せた岡田。花束を持って駆け付けた涌井、大野、柳らと笑顔で記念撮影に応じた。
主な一問一答は以下
―決断の時期と理由は
「(引退を決断した)時期は、ここ最近。大腿骨骨折のけがをしてから、ずっとサポートをしていただいていましたし、球団の方に待ってもらっている状態だった。ずっと現役でこだわりたい気持ちはありましたけど、勝負の世界なので。結果が出なかったので、引退という流れになったかなと思います」
―思い出は
「(大腿骨を)骨折して復帰は難しいかなと思ったところから、今年バンテリンドームで復帰登板できたときの歓声は、一生忘れないと思います」
―後悔はあるか、やり切れたか
「結果が出て、活躍できているときも苦しかったですし、ここ数年けがしているときも苦しかったですけど、たくさんのことを経験できたと思っているので、すごく濃かったなと思っています」
―家族に伝えた時は
「最初は妻に言いまして…泣いていましたね。
―ファンへ
「いつも背中を押してもらっていた。まだまだ頑張っている姿を見せたかったんですけど、自分で決意したこと。残りシーズンも最後まで、悔いのないようにやりたいなと思います」