◆バレーボール女子 世界選手権(7日、タイ・バンコク)
3位決定戦で、4大会ぶりのメダルを目指す世界ランク5位の日本は同2位のブラジルと対戦。日本の得点源・和田由紀子(NEC川崎)は「(敗戦で)自信をなくすのではなく、気持ちを切り替えて、全員でメダルを目指して頑張っていきたい」と意気込んでいる。
2010年大会の銅メダル以来の表彰台を目標に掲げる日本は、1次リーグを3戦全勝突破し、決勝トーナメント初戦でタイにストレート勝ち。準々決勝では、前回女王・セルビアを破って勝ち上がってきたオランダに対し、フルセットの死闘の末に競り勝って4強入りした。
6日の準決勝では、23年のW杯女王・トルコと対戦。ミドルブロッカー島村春世の攻撃、和田、石川真佑主将のフェイントを織り交ぜたスパイクなどで勢いよく第1セットを先取した。しかし、長身194センチ、相手エースのバルガスの力強いサーブ、豪快なスパイクに押され、両チーム最多28得点を許した。セットカウント1―2の第4セットは24―21と先にセットポイントを握りながら、逆転で奪われ、銀メダルを獲得した1978年以来、47年ぶりの決勝進出はならなかった。
2008年北京、12年ロンドン五輪の金メダルで、昨夏のパリ五輪銅メダルのブラジルとは通算46勝97敗。昨年のネーションズリーグ(NL)準決勝ではフルセットで勝っているが、昨夏のパリ五輪、今年6~7月のNLと直近では3連敗を喫している難敵だ。ブラジルは6日の世界ランク1位のイタリアとの準決勝では、「ガビ」の愛称で人気の相手エース、ガブリエラ・ギマラエスがチーム最多29得点を挙げたが、フルセットの末に惜敗。日本は“バレー王国”の壁を乗り越え、15年ぶりの表彰台を狙う。