巨人は今季126試合目で優勝の可能性が消滅した。阿部慎之助監督は就任1年目からのリーグ連覇を逃した。
今季はマルティネスや甲斐、田中将らを補強して迎えた。開幕前に丸が右大腿(だいたい)二頭筋筋損傷で離脱。それでも開幕3月28日・ヤクルト戦は5点差をひっくり返すサヨナラ勝ちでスタートを切るなど、3、4月を15勝11敗1分けの首位で終えた。だが、主砲の岡本が5月6日・阪神戦で左肘じん帯を損傷し、長期離脱。その後は交流戦を6勝11敗1分けの11位で終えるなど苦しい時期が続いた。
7月末には吉川も腰痛で約3週間離脱し、丸、岡本、吉川がそろったのは今季112試合目の8月22日・DeNA戦が初めて。なかなか主力がそろわないシーズンでもあった。一方で泉口や増田陸ら若手が奮闘。投手では戸郷が不調に苦しむ中、山崎が既に2ケタ勝利をマークした。現役ドラフトで加入した田中瑛もチームの力になり続けている。
ここまでのチームの最長連勝は5。4連勝以上はわずか2度と大型連勝をつくれず、勝率5割前後での戦いが長く続いてきた。