◆JERA セ・リーグ 中日3―6巨人(7日・バンテリンドーム)

 攻撃は終わらなかった。5回に2―1と勝ち越した後、なお2死満塁。

吉川が松葉の初球、111キロカーブを引っ張ると、打球は右翼線に沿うように飛んでいった。貴重な2点二塁打を「追加点になってよかったです」とクールに振り返った。5―2の7回2死三塁では、清水のカーブを腕を畳みながらスイング。中前に転がる技ありの一打で3打点目を挙げ、勝利を決定づけた。

 3日のヤクルト戦(京セラD)から8番に入って、5試合で17打数8安打5打点。阿部監督が「最近は8番とか1番、2番にチャンスが回ってくることが結構多い。あそこに置いてるのはちょっとミソになってきましたね」と言及すれば、吉川は「打順にかかわらずいい結果を出せるように準備してやっている」。脅威の8番打者として存在感を増している。

 「あと十何試合ですけど、一つ一つ、しっかり勝てるようにやっていきたい」。どの打順でも攻守で勝利に貢献する。(臼井 恭香)

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