◆JERA セ・リーグ 中日3―6巨人(7日・バンテリンドーム)

 岡本の後の打者は適任者がなかなかいなかったけど、今は「5番・岸田」がはまっている。2人は今年29歳の同学年で高校日本代表でクリーンアップを組んでいた。

心のつながりもあって、岸田は岡本が打てなかった時にカバーできる喜びを持ってやっているように見える。

 技術的にはやはり広角に打てることが強みだ。1打席目、センターから右方向に狙い打ったかと思えば、2打席目は内角を引っ張った。読みも鋭くなってきたし、野球脳が高い。

 3試合連続(投手以外)同じ打順で臨んだが、守備には目をつぶって、打つことに関してはこの8人だろう。吉川が8番だけど、状態が上がってきたら2番か3番にしたい。中山は「打」では完全なレギュラー。キャベッジを7番、リチャード8番で並べたい。

 気になったのは9回2死から逆転勝利した前日(6日)の勢いを感じなかったこと。3回くらいまでに一気にたたみかけてほしかったし、チャンスはあった。2回無死一、二塁。横川が送りバントを成功させていれば展開は違ったはずだ。

この試合、チームで3度の犠打失敗は痛い。2位でCSに行くには「ノリ」「勢い」もほしい。(スポーツ報知評論家・高木 豊)

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