中日の岡田俊哉投手(33)が7日、バンテリンDで記者会見を開き、今季限りでの現役引退を表明した。「決断したのはここ最近。

現役にこだわりたい気持ちはあったけど、勝負の世界。結果が出なかったので、引退の流れになった」と胸の内を明かした。

 2009年ドラフト1位で入団した左腕は、プロ通算353試合に登板して19勝24敗、19セーブ、62ホールド、防御率3・61をマークした。17年には日本代表としてWBCにも出場したが、同年シーズン序盤に血行障害を患い、治療に専念。23年には、春季キャンプの練習試合で投球時に転倒し、右大腿骨骨折と診断された。24年は育成選手として契約すると、今年4月に支配下復帰した。5月4日の広島戦(マツダ)に先発し、3年ぶりに1軍登板を果たしたが、4回途中4失点。6月19日のオリックス戦(バンテリンD)を最後に1軍登板はなかった。

 涙はなく「(プロ人生は)たくさんのことを経験できて、すごく濃かった」とうなずいた。けがを乗り越え続けた不屈の左腕が、プロ人生に幕をおろす。

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