◆JERA セ・リーグ 中日3―6巨人(7日・バンテリンドーム)

 この日の一戦こそ勝利を収めたが、今季126試合目でリーグ優勝の可能性が消滅した。阿部監督にとっても就任1年目からのリーグ連覇とはならず。

阪神とは大きくゲーム差を広げられ、直接対決も7勝17敗。「(阪神は)とにかく投打のバランスが素晴らしい。クリーンアップ3人もそうですし、レギュラーが固定されているのが一番の強みかなと思います。投手はもちろん、みんないい」と悔しさを胸に言葉を紡いだ。

 丸や岡本、吉川ら主力の離脱やエース・戸郷の不調と誤算もあった。泉口ら若手の奮闘は収穫だが、4連勝以上は2度のみとチームとして波に乗り切れない部分もあった。阪神戦はここまで1点差が14試合(6勝8敗)。紙一重の試合も多く、「細かいミスがちょっと多かったのかなと思います。失策もそうですし」と、その差を分析。リーグワースト71失策もだが、チーム打撃や走塁面など、記録に残らないミスも勝敗を分けた。

 「CSでやり返せるチャンスがある。短期決戦になったらまた変わるはずなんでね。

何とかいい流れを持ってこられるように、シーズンの反省をして、短期決戦に臨めれば」。まずは2位でレギュラーシーズンを終え、CSで雪辱を果たす。(田中 哲)

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