◆米大リーグ オリオールズ2―5ドジャース(7日、米メリーランド州ボルティモア=オリオールパーク)
ナ・リーグ西地区首位のドジャースが9月に入って6試合目でようやく初勝利を挙げ、連敗が「5」で止まった。「1番・DH」で先発出場した大谷翔平投手(31)はメジャー初対戦となった菅野智之投手(35)から2打席連発を放つなど2打数2安打2打点、3四球2得点の活躍で勝利に大きく貢献した。
前日6日(同7日)の同戦は山本由伸投手(27)が9回2死まで無安打無失点と快投したが、快挙まであと1人から被弾。ここで交代となり、その後救援陣が3失点して逆転サヨナラ負けを喫した。それから半日後のデーゲームで大谷が重たい雰囲気を切り裂くアーチを描いた。
1本目は初回先頭の第1打席だった。菅野とは15年の交流戦以来の対戦だったが、2球目の94・4マイル(約151・9キロ)シンカーを捉えた。打球速度109・8マイル(約176・7キロ)、打球角度23度、飛距離411フィート(約125・3メートル)でセンター右のスタンドに着弾。2打数2安打1四球と打ち込んだ10年前に続き、メジャー初対戦では豪快な一発を放り込んだ。5試合ぶりの47号先制ソロはシーズン12本目の先頭打者弾となり、23年にM・ベッツがマークしていた球団最多記録に並んだ。
さらに3回先頭の第2打席。今度は2ボールからの3球目、94・9マイル(約152・7キロ)の内角直球を振り抜き、打球速度108・2マイル(約174・1キロ)、打球角度27度、飛距離399フィート(約121・6メートル)でバックスクリーン右に運んだ。対菅野はNPBでの対戦と合わせて4打数4安打2本塁打1四球となった。
先発のカーショーは6回途中4安打2失点8Kで今季10勝目。昨季は自己ワーストの2勝に終わり、今季も左膝などの手術の影響で開幕から出遅れたが、2年ぶり13度目の2ケタ勝利を達成し、通算222勝目を挙げた。
一方の菅野は4回に右足に打球が当たる“アクシデント”もあり、メジャー自己最短の3回0/3で降板。大谷に2発、ベッツにも1発を浴び、7安打4失点で8敗目(10勝)となった。球団は降板理由を「右足の違和感」と発表した。