パ・リーグ オリックス3―2日本ハム(7日・京セラドーム)

 日本ハムは7日、オリックス戦(京セラD)で2―3と逆転負けを喫し、痛恨の同一カード3連敗。敗れた首位ソフトバンクとの4ゲーム差を、詰めることができなかった。

「2番・一塁」でスタメン出場した清宮幸太郎内野手(26)は、5回に8月6日以来約1か月ぶり、101打席ぶりの右越え10号ソロ。4年連続2ケタ本塁打となる一発で、前日の走塁ミスの汚名を返上した。

 腕をたたんで、完璧に振り抜いた。清宮幸らしい美しい放物線が、右翼席へ描かれる。1点リードで迎えた5回2死走者なし、オリックス先発・山下の決めにきた高め真っすぐを捉えた。貴重な追加点を生む右越え10号ソロ。「まあまあ、よかったです」と振り返った。

 久々の感触だった。8月6日の西武戦(エスコン)以来、101打席ぶりの一発。節目の10号で4年連続2ケタ本塁打を達成し「ホッとした部分はちょっとあります。(2ケタは)大事だと思いますけど、今日勝てなかったのが痛い」と語った。

 汚名返上の一発だった。

5日の同戦で走塁ミス。新庄監督にも厳しく指摘された。試合前にはベンチで会話も交わし「簡単な話でしょみたいな。『はい、すいません』っていう感じ」。新庄監督も「僕と一緒にやって4年目で、ああいうミスがなく、姿で見せてもらわないといけないんで」と改めて期待を口にした。

 敵地で痛恨の3連敗を喫し、首位ソフトバンクとは4ゲーム差のまま。残りは18試合で、まずは9日のソフトバンク戦(エスコン)から仕切り直しとなる。「目の前の試合を勝つことしかできない。それに尽きると思います」と清宮幸。奇跡を信じて、白星を積み上げていく。(山口 泰史)

編集部おすすめ