1991年の東京世界陸上男子マラソン金メダリスト・谷口浩美さん(65)が10日、スポーツ報知の単独取材に応じた。(取材・構成=手島莉子、谷口隆俊、今関達巳)

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 谷口さんは、今大会のマラソン男子日本代表3選手を「三者三様だけど皆、賢い」と評価する。

「小山君は東農大の(理系の)醸造科学科を出ているので、データをすごく収集している。昨年のパリ五輪(23位)は暑さが失敗(レース)の原因だと思うが、そのデータをどう生かすか」と昨夏の雪辱に期待を寄せた。吉田については「青学大で地道に4年間やってきた選手。最近は、独学でいろんな文献も読んでいて賢くなっている。6番をクリアすることを目標に結果を残すと思う。5000メートルも1万メートルも走って、着実に積み重ねていく感じ」と高評価する。近藤には「粘り強い土地柄の長崎・島原市出身。初マラソンの大阪であれだけ走れましたが、知らなかったから頑張れたというのもあると思います。大きな可能性を秘めていて、2回目のマラソンをどう進めるか興味深い」とエールを送った。

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