◎「第40回和歌山大会」(8月30日・貴志川スポーツ公園球場)◆中学生の部 ▽決勝 三田ボーイズ4-3和歌山岩出ボーイズ

 三田が今夏の選手権大会に出場した力を見せつけ、3年生最後の公式戦で参加40チームの頂点に立った。

 最後の打者を打ち取った瞬間、三田ナインはマウンド付近で歓喜に沸いた。

「今までの集大成。自分たちの粘り強い野球ができた」。有終の美を飾った小山主将は満足げに振り返った。

 2点ビハインドの4回に白木、大木の連打などで追いつき、同点の6回には大木が右越えへ決勝の三塁打。続く志賀は初球スクイズを決めた。7回2死二塁のピンチでは大木が救援。左腕がつりそうな感覚があったが「出てないメンバーもいるので、出る以上はやらないと。自分が抑えないとダメだ」と最後は気力で締めた。

 オーダーは選手同士で決めた。「この大会は全員出ることが目標だった。全国大会で出てない選手もいたので、全員が出て勝てるチームをつくろう」と小山。大会中4試合で力投した中谷も「全員が(試合に)出てない人、応援してくれる人のためにやる」と話した。

 選手権大会に初出場するなど実りが多かった一年を「自分も、チームも成長できた」と大木。小山は「楽しかったし、このチームで良かった」と笑顔で振り返った。

 〇…和歌山岩出は優勝にあと一歩届かなかった。3回に先制し、7回は一打逆転サヨナラの場面もつくったが、反撃もそこまで。「悔しいけど、いい仲間と楽しくできた」と東中主将。先発・隅谷は持ち前の制球力で好投も、登板中に足がつりかけるアクシデントがあり、6回途中3失点。「思い切って投げました。優勝したかった」と悔しそう。それでも、この一年間を「最高でした」とさわやかに話した。

編集部おすすめ