東京世界陸上(13~21日、東京・国立競技場)の日本代表会見が11日、東京・北区の味の素ナショナルトレーニングセンターで行われ、男子3000メートル障害の三浦龍司(スバル)、女子1500、5000メートルの田中希実(ニューバランス)、女子5000、1万メートルの広中璃梨佳(日本郵政グループ)が登壇。田中は「2種目で決勝に残りたい目標はありますが、今はとにかく全力で臨むことを大事にしたいと思っています」と言葉に力を込めた。
21年に東京・国立競技場で行われた東京五輪では1500メートルで8位入賞。世界レベルに足を踏み入れたきっかけの大会でもあった。「東京五輪で国立の舞台に立ったときは出られるだけで安心、うれしい気持ちが大きかった」というが、そこからは常に入賞以上を狙って鍛練を重ねてきた。
「壁にぶち当たって押し戻される経験がすごく増えていて、なかなか受け入れられなかったり、すごく苦しい思いをしました。これからも高みを目指している最中。4年間の集大成というより苦しんできたことが何に結びつくのか、自分で見届けたい」。観客の入った国立競技場で、自身の思い描くレースをしてみせる。