カーリング 日本代表決定戦 第1日(11日、北海道・稚内みどりスポーツパーク)

 26年ミラノ・コルティナ五輪代表候補決定戦が開幕。女子予選リーグで、五輪3大会連続出場を目指すロコ・ソラーレは、SC軽井沢クラブに13―4で勝利。

午前のフォルティウス戦(9〇7)に続く2連勝で、予選突破に王手をかけた。スキップ・藤沢五月は「チャンスの部分で2点を取れて、相手にプレッシャーをかけるショットを作ることができた。自分たちの理想の展開にもっていけたかなと思う」と語った。

 藤沢が勝負所で決めた。10―4の第9エンド(E)、相手のストーン2つをはじき出すダブル・テイクアウト。3点加え、SC軽井沢クがコンシードで負けを認めた。午前のフォルティウス戦でも最後にスーパーショットでチームを勝利に導き、2連勝に貢献した藤沢。「大きなミスをせずに自分たちのショットに集中する部分が、1つ1つ(吉田)夕梨花からつながった」。4人で積み上げ、白星をつかんだ。

 強力な“援軍”が力になっている。今大会、コンディショニングも兼ね、チームスポンサーからキャンピングカーを提供された。「協力したいと言ってくださった」と、ミーティングや休養の場として活用しているという。

チームメートだけと過ごす空間を確保でき「少しでも気が散るようなことがあると休むことは難しいので、オフを取るという意味ではすごくいい時間が過ごせた」。この日、午前の試合からは約1時間で次戦を迎えたが、集中力は衰えなかった。

 敗退すれば五輪の可能性が消滅する大一番。2連勝で、予選突破に王手をかけた。12日も2連勝なら、最終予選への代表権にも王手をかける。「4年前、(自分たちが)2連敗から立ち直ることができたと言う意味では、今の2勝はアドバンテージではない」と藤沢。22年北京五輪は、予選で王手をかけられながら逆転で切符をつかんだ。五輪2大会連続メダリストとして「勝っているから楽にやっていいという訳ではなく、自分たちのやりたいカーリングをやるというのが一番大事」と、表情を引き締めた。

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