◆JERA セ・リーグ 巨人2―3広島(11日・東京ドーム)

 巨人は広島との接戦を落とし、連勝が4で止まった。0―1の初回に岡本和真内野手(29)と中山礼都内野手(23)の適時打で逆転したが、3回に山崎伊織投手(26)の暴投で同点に追いつかれ、9回に5番手の石川達也投手(27)が中村奨成外野手に決勝ソロを浴びた。

3位のDeNAが負けたため、ゲーム差は1・5のまま。13日はリーグ制覇を決めた阪神と東京Dで対戦する。

 2位死守へ、巨人は5月以来今季最長タイの5連勝を目指して広島との一戦に臨んだ。先発・山崎は「チームも大事な時期なので、しっかりとチームの勝ちにつながるピッチングをしたいなと思います」とマウンドに上がり、6回6安打2失点。勝敗はつかずキャリアハイの11勝目こそお預けになったが、粘投を見せた。

 今季2度目の中5日での登板。150キロ前後の直球にフォークやカットボールなども交えて投球を展開した。初回は2死から小園に右翼席へ先制ソロを放り込まれたが、続く4番・ファビアンを空振り三振に斬り、最少失点でスタートした。2―1の3回は1死満塁から自らの暴投で試合を振り出しに戻されたが、なお二、三塁でファビアンを遊ゴロ、2死満塁では菊池を中飛。4回も1死一、二塁をしのいだ。

 前回登板の5日・中日戦(バンテリンD)は8回2安打1失点で完投負け。好投も、味方の援護に恵まれなかった。

先発として試合を崩してはいけない思いや、1イニングでも長く投げ切る姿勢は人一倍。シーズン終盤で疲労もあるだろうが、前回同様この試合でもそんな気概を示した。

 打線は0―1の初回2死三塁から岡本の適時二塁打で同点に追いつくと、2死一、二塁では「(直前の打者の)岸田さんが貫録で四球をとってつないでくれたので、何とかかえすことができて良かった」と中山が中前へ一時勝ち越しとなる適時打をマーク。チームとして4試合連続で初回に得点を刻んだ。しかし、2回から6回までは無得点。同点のまま試合は終盤に突入した。

 7回は中川が登板。2死から小園に遊撃内野安打を許し、田中瑛にスイッチ。移籍後初の3連投となった右腕は満塁のピンチを招いたが、菊池を三ゴロに封じ、14試合連続無失点とした。8回は船迫が前川、佐々木、代打・末包を3者凡退。昨季に並ぶ自己最多の51登板目を無失点に抑えた。

 9回は石川が9日の再昇格後登板。

先頭の中村奨に左中間席へソロを浴び、勝ち越しを許した。連投中だった大勢がベンチを外れていた中で痛恨の失点となった。

 その裏、巨人は広島の守護神・森浦の前に中山が二ゴロ、リチャードが三振、そして代打の大城卓が中飛と反撃ならず。6月27~29日のDeNA3連戦(東京D)以来となる同一カード3連戦3連勝を逃した。それでも3位・DeNAも敗れたため、1・5差のままだったことが救いとなった。

編集部おすすめ