阪神・畠世周投手(31)が12日、「恩返し登板」を熱望した。13日の巨人戦(東京D)は今季最後の伝統の一戦。

昨オフの現役ドラフトで巨人から加入した右腕は、いまだ古巣相手に登板がない。救援でのマウンドへ向け「元気に投げている姿を見せられたら」と力強く宣言した。

 リベンジに燃える存在がいる。同じ2016年ドラフトで入団した同学年の吉川だ。「紅白戦で打たれて、ほとんど全部覚えています。何とか抑えたい」。チームは勝てば23年に並ぶ球団最多の巨人戦シーズン18勝目。同期を封じ、白星を引き寄せる。

 移籍後、敵将・阿部監督とは言葉を交わせていないが「東京ドームだったらあいさつできるかな」と心待ちに。今季は4月のけがの影響もあり、ここまで4登板と不本意な日々が続いたが、まだ点は取られていない。ポストシーズンへアピールが必要な立場。「ベストパフォーマンスを出すだけ」。

痛烈な恩返しで、序列を上げる。(直川 響)

編集部おすすめ