巨人のT・キャベッジ外野手(28)が12日、DeNA・藤浪晋太郎投手(31)へのリベンジを誓った。14日からのDeNA2連戦(横浜)で登板が予想される剛腕とは23年にメジャーで対戦し、三振に倒れた。

絶好調の助っ人が2年ぶりの再戦で雪辱を果たす。

 剛球が脳裏によみがえってきた。藤浪について問われたキャベッジは「ボールの精度が非常に高い投手でした」。エンゼルス時代の23年9月5日(日本時間6日)、当時オリオールズの藤浪と対戦し最後は100マイル(約161キロ)の内角直球で空振り三振。舞台を日本に移しての再戦を「進化している部分もあると思うので良く研究して。しっかりとゾーンを上げて、甘いところに入ってきたボールをしっかりと仕留めたい」と前を見据えた。

 目には目を、パワーにはパワーだ。3日に行われた握力測定では、両手平均でチームトップの91キロをたたき出した。大相撲の元横綱・白鵬は現役時代、同90キロ前後と言われている。“大横綱級”の驚異的な数値をマークしても「最近は左の前腕の力が少し足りてないみたい。またジムでしっかりトレーニングしたい」とニヤリ。日本人最速165・1キロ右腕に、球界屈指の力で対抗する。

 「2番・中堅」に定着したここ6試合は打率3割8分5厘と絶好調だ。「自分にはパワーがある。前に飛ばせばなんとかなる、がポリシー」とたくましい腕をぶした男が、リーグ最終盤とポストシーズンのキーマンになる。(内田 拓希)

編集部おすすめ