◆米大リーグ ジャイアンツ5X―1ドジャース(12日、米カリフォルニア州サンフランシスコ=オラクルパーク)

 ナ・リーグ西地区首位のドジャースが同地区3位のジャイアンツにサヨナラ負け。1―1の延長10回1死満塁からスコットがベイリーに劇的なグランドスラムを浴びた。

両軍のゲーム差は7に縮まったが、同2位のパドレスが敗れ、ドジャースの地区優勝マジックは「12」となった。「1番・DH」で先発出場の大谷翔平投手(31)は2打数無安打3四球、先発の山本由伸投手(27)は7回1安打1失点、3試合連続で渡米後最多の10奪三振と9回2死までノーヒッターだった前回に続いて圧巻の投球を披露したが、12勝目はまたもお預けとなった。

 試合は1―1の9回。左腕ドライヤーが先頭打者を遊撃・ベッツの悪送球で塁に出したが、1死一、三塁で救援した3番手トライネンが1死満塁からフローレスを中飛に打ち取ると、中堅パヘスが好返球でタッチアップを狙った三塁走者を刺して併殺で切り抜けた。しかし、無死二塁のタイブレイクで始まる延長10回。1死三塁からマウンドに上がったスコットが最後は力尽きた。

 試合後のクラブハウスではイスに前のめりで座り、ガックリとうなだれる左腕の姿があった。最近5試合で3被弾となり「本当にひどい。人生で最悪のシーズンを送っている」と声を絞り出した。

 ロバーツ監督は「彼(スコット)は今苦しい状況にあるし、我々は彼に自信を持たせ続ける必要がある。適切なタイミングでまた送り出して、状況が好転すると期待するしかないんだ」と話した。

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