◆JERAセ・リーグ 広島5―0中日(13日・マツダスタジアム)

 広島が2戦連続の完封勝利で3連勝とした。3回に先頭の秋山の右中間二塁打からつながり、1死二、三塁で中村奨が右前へ2点打。

5回にファビアンの16号2ランで追加点を奪った。今季の中日・高橋宏との対戦は過去4戦4敗だったが、ようやく攻略。先発の常広は今季最長の6回を無失点で2勝目を挙げた。

 以下は試合後の新井貴浩監督の主な一問一答

―常広は6回のピンチをしのいで投げ切った

「マウンドを重ねる度に落ち着いてきているなという印象。力任せにならず、落ち着きだしているなという感じがします」

―どこが良かった

「いつもより、まっすぐのキレは本来のものではなかったと思うんだけど。その分、低めにボールを集めながらゲームを作った、ナイスピッチングでした。いつもいい状態で上がれるわけではないので。どちらかというと、あまりよくない方が多いわけじゃないですか。だけど、自分でもまっすぐが走っていないなと思いながらも低めに集めながら。その時の自分の状態でゲームを作れているというのは、少しずつ成長していると思います」

―交代を告げるときに会話「『どうだった? よくゲーム作ったな』という感じでね。彼も言っていた。『まっすぐが少しあれだった(良くなかった)んですけど、その分低めに注意して投げました』と。

こっちが見ていた通りの感覚で本人もそう返ってきたので、少しずつ成長していっているなと感じました」

―3回は秋山の二塁打から先制

「久しぶりのスタメンでよく打ったと思います。大きかったですね、あの二塁打」

―中村奨が先制打

「本当、少しずつ頼りになる雰囲気が出てきているので、継続して頑張ってもらいたいです。勝負強さが出てきていると思うし、打席でも落ち着いて頭の整理ができているのかなと。もちろん技術的にも昨年より成長していますし。ただ、まだまだ頑張ってもらいたい」

―苦戦してきた高橋宏を攻略

「きのうの柳も、自分たちが勝てていなかった、打てていなかったなかで点が取れて勝てた。それも少しずつなんだけど、成長しているかな。奨成がね、ああいう場面で冷静というか。昨年までなら、ああいう場面で何でもかんでも(打つ)という感じだったけど、落ち着いているよね。技術的な裏付けというか。でも、まだまだこれからだから。まだつかみかけている段階で、つかんではいない」

―終盤の選手交代で打順を入れ替え、最近は出番の少なかった矢野にも打席を

「もちろん。矢野、しばらく打席立っていなかったから。

打撃練習でも打撃コーチといろいろ試行錯誤しながらやっているのは見ているし、なんとか1打席立たせてあげたいなと思った。そこでパッと打ってくれて。でも久しぶりに打席に立って、投手は斎藤でしょ、左キラーの。よく打ったよね、フルカウントからね」

―少ない機会を得た打席での姿にも注目している

「打席でもそうだけど、日々の練習もずっと見ているので。矢野に限らず、きょうの大盛もそうだけど。『若い選手にどうにか1打席でも』と、ゲームをしながらそれも考えて」

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