「ラグザスpresents 第32回WBSC U―18野球ワールドカップ」で準優勝に輝いた侍ジャパン高校日本代表が15日、那覇市内で解団式を行った。

 すでに今大会限りでの勇退を表明している高校日本代表の小倉全由監督(68)=前・日大三監督=は、ラストミーティングで以下のようにあいさつし、ナインに感謝を伝えた。

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 監督を務めさせてもらって、まずはみんなに優勝させることができなかったってことで、本当に申し訳なく思っています。

 みんなが頑張ってくれて、そして世界のああいうチームとやって、また力出してもらって、苦しいゲームだったんですけど、みんなで踏ん張って頑張ってくれたってことは、本当に自分自身、うれしく思うし、そしてまたみんなも、17、18歳っていうみんなの若い世代と、68になるこんな自分がユニホームを着せてもらって、そしてみんなと一緒になって世界一目指したって、本当に幸せだなと感じました。

 それでまたみんなこれから、昨日も言ったけども、負けた悔しさ、これを自分の力にして、これから自分の人生の中でね、これからみんな野球やる中でもっと強くなってもらいたいし、人として立派な人間になってもらいたいな。

 で、自分はいつもね、日大三高でやってた時のことと同じこといつも言うんだけども、一番好きな言葉は「練習は嘘をつかない」。そしてあと、人として絶対に裏表のない、どこ見られてもかっこいい男でいてもらいたいな。

 それはもうスポーツやってる中でもそうだし、生活面でも、どこ見られても恥ずかしくない人間で。これが一番応援してもらえるんじゃないかな。

 だから、今回のあのグラウンドに沖縄の選抜チームとやった時の、満員の観衆の中でゲームができて、そしてあの雨の中でも帰らないで見てくれたお客さんの応援の姿と、それと昨日の決勝でもね、あの満員の中でやれたっていうこと、これは本当に感謝しなきゃいけないなと思うし、そしてやっぱり自分たちは見られてるんだっていうね、自覚、これしっかり持ってもらったら、もっとみんなこれから、素質を持ってるみんななので、本当に大きく成長できると思うんだよね。

 野球だけじゃなくて、人として絶対周りから可愛がってもらえる人間、これが一番スポーツにおいても、何を見ても、自分が成長する一番のもとになるものだと思うんだよね。

 だから、本当にみんなね、自分にユニホーム着させてもらって、そして世界一を目指すっていう中で戦わせてもらって、本当にありがとうございました。

 みんな、これからも頑張ってやってください。

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