高校野球秋季静岡県大会▽2回戦 掛川西2―1東海大静岡翔洋(15日・ちゅ~るスタジアム清水)

 昨夏の甲子園出場校の掛川西が、今夏の県4強・東海大静岡翔洋を下し、3回戦進出を決めた。右腕エースの古岡都暉(とき、2年)が112球で7安打1失点完投。

1998年夏の甲子園準優勝に輝いた京都成章の左腕エース・基紀さんの長男で、松坂大輔と決勝で投げ合った左腕のジュニアが、来春のセンバツにつながる大会で好投した。

 苦しみながら翔洋打線を抑えた。得意のスライダーが決まらない中、130キロ前半の直球を中心に粘りの投球だ。「最少失点で試合を作れたのは良かった」。奪三振は1つで、打たせて取った。最終回は簡単に2死を取った後、連打を浴びて一、二塁と長打が出ればサヨナラのピンチを招くところだったが「最後は気持ちだった。死ぬ気で投げた」と、相手打者を右飛に抑えた。

 バックも一丸となって古岡を支えた。3番・捕手の谷口篤郎主将(2年)が2本の適時打を放ち、エースを援護。「古岡の状態はそんなに良くなかった。翔洋打線は空振りが少なくて、どう抑えるかベンチでよく話し合っていました」。一球一球、野手のポジショニングを代え、内外野も好守で応えた。

 3回戦は掛川東と藤枝明誠の勝者と対戦。「きょうは、バックが支えてくれたおかげで勝てた。うまくいかない時にどう抑えるかが大事で、そういう意味では少し成長できたかな」と手応えをつかんだ。「泥臭く『きょうよりも明日』の気持ちで、少しずつ成長してきたい」と、8強入りをかけた次戦に目を向けた。

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