パ・リーグ 楽天5x―4ロッテ(15日・楽天モバイル)

 延長10回に代走で途中出場した楽天・小郷裕哉外野手が、延長12回の初打席で広畑の149キロ直球を強振。サヨナラ勝ちを呼んだ右中間席へ飛び込む2号ソロは、球団通算2000本塁打と節目の一発となった。

プロ初のサヨナラ弾に本塁付近でチームメートからの歓喜のウォーターシャワーを浴びて喜んだ小郷は、「(2000号を)僕が打つとは思っていなかったので」と驚きの表情。それでも「みんな頑張っていたので、それが勝利につながったのが1番うれしかった」と振り返った。

 球団1号は2005年4月1日の西武戦で磯部公一が記録。500号は10年6月4日のDeNA戦で中村紀洋が、1000号は16年8月30日の日本ハム戦で島内宏明が、1500号は20年8月29日の西武戦で浅村栄斗が、それぞれ記録した。そうそうたるメンバーに名を連ねるが、「これからキャリアを積み上げていけるように頑張りたいと思います」と話した。

 この日は敬老の日。祖父母は幼少時からプロ入り後も、試合を見に来てくれることが多かった。3年ほど前に亡くなった祖母は野球が大好きだったという。「敬老の日には毎年、いつもありがとうございます、と思うようにしている。その力で打てたと思います」。特別な日に見せない力を感じながら、メモリアルアーチにつなげた。これでCS圏内の3位・オリックスとは3ゲーム差。

しかし「(オリックスを)越してからそういう話をしよう、とみんなで言っていたので」と、追い越すまで気にせず戦うときっぱり。一戦必勝で上だけを見据えていく。

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