静清(静岡)の内藤優央(まお)投手(3年)がプロ志望届を提出することが16日、分かった。今後、同校野球部関係者が静岡県高野連に直接届け出る予定だ。

 186センチの長身から最速145キロを誇る左腕は、今春の静岡県予選で8回19奪三振を記録し注目を集めていた。一方で春以降に背中の違和感を感じ始め、万全な状態で夏を迎えることはできなかった。「高卒でプロに行くことはずっと考えていた夢だった。プロ入りへのチャンスがもらえるところまできたので、自分の評価を知りたいと考えました」と胸中を語った。

 今夏の県大会では、コンディションが整わない中でも、1回戦の池新田戦に4番手として登板し1回を3者連続三振。今春センバツ出場校・常葉大菊川との2回戦では先発し、4回6失点ながらもエースの意地を見せた。大会以降は武器である直球の球威を高めるため、フォーム改良に着手。右足の使い方を見直し、リリース時にしっかりと体重を乗せる投球を追求していた。「感覚は、すごくいい。春の時のような感じです」と手応えも語り、10月23日のドラフトに向け最終調整を進めている。

 NPB入りを果たせれば、静清出身者では中大を経て2023年ドラフト5位でDeNAに入団した石田裕太郎投手以来。高卒なら同校初の快挙となる。

元宝塚の柊巴(ひいらぎ・ともえ)を伯母に持ち、今でも親交がある左腕が、夢の扉を開こうとしてる。(伊藤 明日香)

  ◆内藤 優央(ないとう・まお)2007年8月14日、浜松市生まれ。18歳。赤佐小2年の頃に赤佐ヤングスで野球を始め、浜北北部中では浜松北ボーイズでプレー。高校1年秋からエースを務めた。186センチ、81キロ。左投左打。家族は両親、弟、妹。血液型A。

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