◆米大リーグ ドジャース―フィリーズ(16日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(31)が16日(日本時間17日)、本拠地・フィリーズ戦に「1番・投手兼DH」で先発出場。相手先発左腕C・サンチェス投手(28)の前に2打席目に続いて5回の3打席目も空振り三振に倒れ、本拠地からはため息が漏れた。

 前日にナ・リーグ東地区2連覇を決めたフィリーズの先発はサンチェス。今季すでに13勝を挙げており、大谷は試合前の時点で通算13打数3安打の打率2割3分1厘、2打点、4三振となっていた。今年4月には3打席で3三振を喫した難敵。3試合ぶりの一発で史上6人目となる2年連続50本塁打の期待がかかる中、初回マウンド直後に迎えた第1打席は二塁手ウィルソンのグラブをはじく痛烈な打球で内野安打とし、今季最長となる21試合連続出塁をマークした。

 前日15日(同16日)の同戦では、3打数1安打2四球。3回には四球を選んで今季最長の20試合連続出塁としたが、50号はまたもお預けとなった。一方、3年連続本塁打王に向けてはライバルのシュワバーが大谷の目の前で初回に53号ソロ。3戦連発の量産モードで大谷は4本差をつけられていた。

 今季2勝目を狙う「投手大谷」は中10日でマウンドに上がり、初回は宿敵の2番シュワバーに対してメジャー自己最速タイとなる101・7マイル(約163・7キロ)をマークするなど気迫の投球で見逃し三振を奪い、今季50奪三振に到達。無失点で切り抜けると、2、3回は3者凡退に抑え、上々の滑り出し。5回68球を投げ、無安打無失点5奪三振。1四球を与えたのみで圧巻の投球を披露した。

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