◆米大リーグ ドジャース6―9フィリーズ(16日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)
ドジャース・大谷がポストシーズン(PS)での“二刀流プラスアルファ”に意欲を示した。リリーフに回ることも想定し、外野守備の準備をする考えを示した。
PSでも先発起用が基本線だが、チームは救援陣が不安定。23年WBCでは決勝の米国戦で胴上げ投手になった右腕をリリーフ起用することも議論されており「いろんな人といろんな話をして、当然その話も出ましたし。選手として、どこでもいけと言われた時にその対応ができる準備をまずはしたい」。そして、人一倍強い覚悟を口にした。
「それがマウンドでもそうですし、もしかしたら外野もね。救援でいくということはその後のことも考えると、外野の守備に就かないといけない状況があったりすると思うので」
22年に制定された「大谷ルール」では、先発投手は降板してもDHで出場を続けられるが、救援の場合は降板すると交代か守るかの選択肢しかない。フリードマン編成本部長は「あのルールは人々に二刀流に挑戦させ、取り組みを後押しするために導入されたと思う。将来的には変更されるべきだろう」と疑問を呈していた。だが、少なくとも今季は現ルールで戦うしかない。
大谷の最後の外野守備はエンゼルス時代の21年8月8日(同9日)の敵地・ドジャース戦。登板後に守備に就いたのは同年7月19日(同20日)の敵地・アスレチックス戦が最後だ。しかし、昨年のキャンプには外野用グラブ、一塁ミットを持参。