パ・リーグ ソフトバンク11―8西武(17日・みずほペイペイ)

 思わぬ展開で試合はひっくり返された。渡部聖の右越えソロで先制した直後の2回。

約1か月半ぶりの登板となった武内夏暉投手が突如として崩れた。無死満塁から2死までこぎつけたが周東、柳町と2者連続の押し出し四球で逆転されると、さらに3連打を浴びてこの回だけで7失点。3回、先頭の谷川原から4連打を浴びたところで豊田1軍投手コーチがマウンドへ。いったんベンチへ下がり、場内には「治療のため」とアナウンスが流れたが、そのまま交代。試合後、西口監督は「くらっとめまいがしたと言って。ちょっと脱水気味だったみたい」と説明した。

 ソフトバンクに今季3戦2勝の左腕の降板で3回までに10点差をつけられたが、救援した浜屋以下4投手が無失点で踏ん張ると、打線はネビン、山村、セデーニョの一発などで3点差まで追い上げる意地をみせた。指揮官は「しっかり打線が点を取れているし、つながりも出ているところはいいと思います」と敗戦の中に光明を見いだした。

 4連敗で借金は今季最多の11に。3位オリックスには7ゲーム差、4位楽天にも4・5ゲーム差をつけられたが、西口監督はあきらめていない。「1勝1勝だけを考えてやっていきたいと思います」と強い口調で会見を締めくくった。

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