現在の「59」は今季のヤクルトとの開幕戦で4安打、しかもサヨナラ打を放った若林楽人。昨年途中に西武から加入し、俊足を武器に攻守で活躍している。

そして、バルビーノ・ガルベスも忘れることができない「59」だ。

 96年、シュートを武器に16勝を挙げ斎藤雅樹とともに最多勝を獲得した。その実力もさることながら、注目されたのはその“暴れん坊”ぶり。98年7月31日の阪神戦(甲子園)では6回に本塁打を浴びた直後、それまでの判定に不信感を持っていたのか球審に猛抗議を開始。長嶋監督が交代を告げ、ベンチに連れ戻そうとした時、審判団に持っていたボール投げつけ、退場宣告を受けた。そしてセ・リーグからは残り試合の出場停止処分を受け、チームも無期限出場停止処分を科した。

 だが、翌々日の8月2日にも死球を巡って乱闘騒ぎ。2日後、長嶋監督は「ファンの批判を形に表したかった」と丸刈りでグラウンドに現れたのだった。

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