◆JERA セ・リーグ 巨人―広島(19日・東京ドーム)

 巨人は山崎伊織投手がキャリアハイの11勝目をかけて先発。初回に2点を奪われたが、岡本和真内野手の2打席連続アーチで同点、4回には自ら勝ち越し二塁打を放ち、5回まで4安打2失点で勝ち投手の権利を得た。

 山崎は初回2死から小園海斗内野手の打ち取った当たりが二塁内野安打。末包昇大外野手にはストレートの四球を与え2死一、二塁とされ、坂倉将吾捕手に右中間を破る2点二塁打を打たれ、2死から広島に2点を奪われた。

 巨人が2回に反撃。先頭の岡本が広島の先発・大瀬良大地投手から左翼スタンドに12号ソロ本塁打。主砲の8月23日以来の一発で1点を返した。

 3回に山崎を救うファインプレーで東京ドームが沸いた。1死から小園に中前打され、末包の打球は左翼線を抜けるかという当たりだったが、1番でスタメン起用の若林楽人外野手が走り込んでジャンピングキャッチ。抜けていれば、俊足の小園が一塁から生還していたかもしれない当たりをスーパーキャッチして追加点を阻んだ。

 4回に岡本が2打席連発の13号ソロ本塁打を放ち、巨人が同点に追いついた。岡本の1試合2発は8月23日のDeNA戦(東ド)以来。

 さらに続く下位打線で勝ち越した。1死から6番・中山礼都内野手が右前打で出塁。

リチャード内野手は空振り三振に倒れたが、ドラフト2位ルーキーの浦田俊輔内野手が四球を選んで2死一、二塁とすると、山崎が右翼線二塁打を放ち、3点目を奪った。

 山崎は2回以降、走者は出しながらも後続を抑え、追加点を許さず、勝ち投手の権利を得た。

 山崎の投球について杉内俊哉投手チーフコーチは「良い球を投げているが、慎重になりすぎているように見える。自分の球を信じて大胆にバッターと勝負してほしい。テンポ良く、カウント有利に進めてほしい」と話した、

編集部おすすめ