巨人ドラ２・浦田俊輔の心の支えはドラ５「（１軍で）一緒にやれたら最高」プロ初長打含む２戦連続マルチ＆４出塁
６回２死二、三塁、山崎の２点適時二塁打で生還した浦田はベンチのナインとハイタッチ（後方は中山＝カメラ・小林　泰斗） 画像（1枚）

◆ＪＥＲＡ　セ・リーグ　巨人５―４広島（１９日・東京ドーム）

　「落ちてくれ」。浦田俊輔内野手（２３）の打球はバットの先に当たり逆方向へ。

左翼手のファビアンがダイビングキャッチを試みたが、ボールはグラブをすり抜けて外野を転々。快足を飛ばして二塁へ到達し、クールに頭をたたくパフォーマンスを見せた。

　６回２死一塁の第３打席。カウント２―１から大瀬良の外角高め１３８キロ直球に食らいついた。プロ初長打で二、三塁と好機を拡大し、山崎の適時二塁打につなげた。２回の第１打席では中前安打。４回の第２打席では四球を選び、山崎の適時打につなげ、８回の第４打席は死球と全４打席で出塁。阿部監督は「浦田の四球。８番打者ってとても難しいんですけど、ヒットより素晴らしい四球だった」と、褒めたたえた。

　１８日のヤクルト戦（神宮）で２安打からプロ初の２戦連続、本拠地の東京Ｄでは初のマルチ安打にこの日は守備でも躍動した。７回２死、２番手・中川が小園に投げた初球、中堅に抜けそうなライナーを横っ跳びで好捕。「ただチームが勝てばいい」と、勢いを渡さなかった。

　寮の自室に時々、ドラフト同期で同学年の宮原を呼ぶ。一緒に恋愛リアリティーショーなどを見てくつろぐ時間は「修学旅行みたいで楽しいですね」とリフレッシュのひととき。この日、その宮原が救援で昇格。「（１軍で）一緒にやれたら最高」と語っていた仲良しコンビが、今季初めて１軍にそろって戦った。

　５試合連続「８番・二塁」でスタメン起用され「ＣＳに向けて２位に行けるように」と気合十分。吉川、門脇らが離脱し回ってきたチャンスで、ドラフト２位が存在感を示している。（臼井　恭香）

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