◆米大リーグ オリオールズ―ヤンキース(20日、米メリーランド州ボルティモア=オリオールパークアットカムデンヤーズ)

 オリオールズの菅野智之投手が20日(日本時間21日)の本拠地でのヤンキース戦に先発。初回に二死一、三塁からスタントンに右翼への先制3ランを許した。

さらに3回先頭のジャッジにも左翼へソロ被弾。3回までに計2本のアーチを許して、今季30本目の被弾。初回から3回までの被弾は、メジャーワーストとなる24本目。ナショナルズのアーヴィンの20本塁打を超え、3回までのメジャー最多被弾を更新した。

 菅野は初回、スイーパーを両サイドに決め、2死を奪ったが、ジャッジの緩い当たりは、左側にシフトしていた二塁手ホリデーが飛びつくも右前に抜けた。続くベリンジャーは低めのスプリットでバットをへし折った打球速度68・5マイル(約110キロ)の緩い当たりが右前打に。アンラッキーな当たりで、2死一、三塁とすると、続くスタントンにフルカウントから、右本塁打を浴びた。決して、ジャストミートではなかったが、右翼のスコアボードを超え、逆方向へのパワーをみせつけられた格好だ。打たれた3本の安打は、全て2ストライクと追い込んでから。不本意な立ち上がりとなったが、続くチザムを見逃し三振で打ち取った。

 この日は本拠地最終登板。ファン感謝ウィークに伴い、試合前には電光掲示板で、ナインの感謝のメッセージが映し出された。

菅野も日本語(英語字幕)で感謝を述べた後、英語で「サンキュー・ファン!」と呼びかける映像が流れた。今季15度目の本拠地登板となったこの日のユニホームは上下オレンジ色。今季、本拠地では53年ぶりに復活した”オール・オレンジ”の復刻版ユニホームで、菅野が、4月12日(ブルージェイズ)の、本拠地デビュー戦で着用したもの。ホームではここまで7勝4敗。登場曲「ミセス・グリーンアップル」の「ライラック」が流れるたびに、安定したピッチングを披露してきた。

 立ち上がりに不運な3失点となったが、気持ちを切り替え、今季11勝目を目指して、腕を振る。

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