◆米大リーグ ドジャース―ジャイアンツ(20日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(31)が20日(日本時間21日)、本拠地・ジャイアンツ戦に「1番・指名打者」でスタメン出場し、1点をリードした6回先頭の4打席目に、4番手右腕のペゲロから2試合連続の本塁打となる53号ソロを放った。本塁打王を争うフィリーズのカイル・シュワバー外野手(32)はこの日本塁打が出なかったため、53本で並んで3年連続の本塁打王へトップタイに浮上した。

 またしても逆方向にはじき返した。1点をリードした6回先頭の4打席目。カウント2―2から右腕・ペゲロの高め99・9マイル(約160・8キロ)を振り抜くと、打球速度107・4マイル(約172・8キロ)、飛距離403フィート(約123メートル)、打球角度33度で左中間席に飛び込んでいった。

 大谷は、本塁打王を争うシュワバーの所属するフィリーズとの15~17日(同16~18日)の3連戦で、初戦にシュワバーに53号を見せつけられたが、大谷も負けじと2、3戦目に50、51号と2戦連発。前日19日(同20日)にはカーショーのレギュラーシーズン本拠地最終登板でチームを勝利に導く52号逆転3ランを放った。この試合を含めてレギュラーシーズンも残り8試合となり、本塁打王争いも佳境となる中でついに追いつき、直近5試合で4本塁打と勢いに乗っている。

 チーム154試合目での53号は、55・8発ペース。2年連続本塁打王に輝いた自己最多だった昨季の54本までも残り1本と迫った。シーズンも佳境で、すでに13年連続となるポストシーズン進出は決まり、地区優勝へのマジックを「4」としており、大谷もラストスパートをかけている。

 ◆大谷の年度別本塁打数(★は本塁打王)

 ▽18年 22本

 ▽19年 18本

 ▽20年  7本

 ▽21年 46本

 ▽22年 34本

 ▽23年 44本★

 ▽24年 54本★

 ▽25年 53本

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