◆米大リーグ ドジャース―ジャイアンツ(20日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(31)が20日(日本時間21日)、本拠地・ジャイアンツ戦に「1番・指名打者」でスタメン出場し、1点を追う4回2死走者なしの3打席目は、2番手右腕・ブットから四球を選び、25試合連続出塁とした。その後フリーマンの適時打で同点のホームを踏み、今季140得点となった。

 ジャイアンツの先発はトウ愷威投手(26)。昨季メジャーデビューした台湾出身の右腕で、今季はここまで7登板で2勝4敗、防御率6・41をマークしている。ドジャース戦は初登板。大谷も初対戦だった。

 1回表に先発のグラスノーが打者一巡10人の猛攻を食らって43球を投げて、4安打を浴びて4失点。いきなり追いかける展開となって大谷が1回裏先頭の1打席目に立ったが、外角高めの直球に手が出て空振り三振に倒れた。それでも2死走者なしからフリーマンが死球で出塁すると、4番に入ったマンシーが右翼席最前列へ19号2ランを放って2点差に縮めた。3回先頭の2打席目はフルカウントから外角のスイーパーに手が出ず見逃し三振。それでも3球目の一塁席へのファウルが球場表示で打球速度115マイル(約185キロ)を計測し、本拠地を沸かせた。

 投手が右腕のブットに代わった4回は、1死からコンフォートが左中間席へ12号ソロ。最大4点あった点差が1点となった。2死走者なしで大谷は3打席目に立つと、四球を選んで今季最長25試合連続出塁となった。

そのご2死一、二塁でフリーマンが右前適時打を放つと、大谷が今季140得点目となるホームを踏んで追いついた。

 前日19日(同20日)の本拠地・ジャイアンツ戦は、今季限りでの現役引退を発表した通算222勝の37歳左腕・カーショーがレギュラーシーズンでの本拠地最終登板。5回途中2失点で降板すると、大谷は直後の5回裏に21年サイ・ヤング賞左腕のレイから大谷が値千金の52号逆転3ランを放って試合をひっくり返し、チームを勝利に導いた。本塁打王を争うシュワバー(フィリーズ)に1本差に迫り、13年連続となるポストシーズン進出も決まり、ドジャース一筋18年のレジェンド左腕の一戦でのアーチに、試合後には「勝ててホッとしている。カーショーの記念すべき日に、しっかりと勝ちで終われたのがすごく大きいなと思う」とうなずいていた。

 4年連続となる地区優勝へのマジックは「4」。この日パドレスが勝ったため、最短の優勝決定は22日(同23日)となった。

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