◆米大リーグ ドジャース―ジャイアンツ(20日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)
ドジャース・大谷翔平投手(31)が20日(日本時間21日)、本拠地・ジャイアンツ戦に「1番・指名打者」でスタメン出場し、2点リードの7回2死二塁で迎えた5打席目は申告敬遠で勝負を避けられ、本塁打王争いでリーグ単独トップに浮上する2打席連発の54号とはならなかった。本拠地には大ブーイングがこだました。
ジャイアンツの先発はトウ愷威投手(26)。昨季メジャーデビューした台湾出身の右腕で初対戦だった。いきなり4点を追う展開となった初回先頭の1打席目は、外角高めの直球に手が出て空振り三振。初回2死からマンシーの19号2ランで2点差とした。3回先頭の2打席目は外角のスイーパーに手が出ず見逃し三振。それでも3球目の一塁席へのファウルが球場表示で打球速度115マイル(約185キロ)を計測し、本拠地を沸かせた。
ジャアンツの投手が右腕のブットに代わった4回は、1死からコンフォートが左中間席へ12号ソロ。最大4点あった点差が1点となった。2死走者なしで大谷は3打席目に立つと、四球を選んで今季最長25試合連続出塁となった。さらにフリーマンの適時打で同点のホームを踏んで140得点目。シーズン140得点はドジャースでは95年ぶりの快挙となった。
圧巻のアーチが出たのは、1点をリードした6回先頭の4打席目。
この日、本塁打王争いでリーグトップを走るシュワバー(フィリーズ)がノーアーチで試合終了。大谷がこの日2発目となる55号を放つと、昨季マークした自己最多を更新し、リーグ単独トップに浮上する。また、パドレスが勝ったため、最短の地区優勝決定は22日(同23日)となった。