◆米大リーグ ドジャース7―5ジャイアンツ(20日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(31)が20日(日本時間21日)、本拠地・ジャイアンツ戦に「1番・指名打者」でスタメン出場し、2試合連続本塁打となる53号ソロを放ち、リーグトップのシュワバー(フィリーズ)に並んだ。ドジャースは1回表に4点を先取されたが逆転勝ち。

4年連続となる地区優勝へのマジックを「3」とした。大谷は3打数1安打1打点、2四球。打点も100に王手をかける99となった。最短で試合のない22日(同23日)に地区優勝が決まる。

 大谷は1、2打席目に台湾出身の先発右腕で初対戦だったトウ愷威投手(26)の前に2打席連続三振。投手が右腕のブットに代わった4回2死走者なしの3打席目は、四球を選んで今季最長25試合連続出塁となった。さらにフリーマンの適時打で同点のホームを踏んで今季140得点目。ドジャースでは95年ぶりの快挙となった。

 そして圧巻の一発が出たのは1点をリードした6回先頭の4打席目。カウント2―2から右腕・ペゲロの高め99・9マイル(約160・8キロ)を振り抜くと、打球速度107・4マイル(約172・8キロ)、飛距離403フィート(約123メートル)、打球角度33度で左中間席に飛び込んでいった。2戦連発の53号ソロで、この日本塁打のなかったシュワバー(フィリーズ)に並んだ。

 ドジャースは1回表に先発のグラスノーが乱調でまさかの4失点。

苦しい立ち上がりとなったが、1回裏にマンシーの19号2ランですぐに2点差に迫った。4回にはコンフォートの12号ソロで1点差。さらに2死一、二塁からフリーマンの右前適時打で大谷が生還して追いついた。

 5回にはエドマンの13号ソロが左翼ポールを直撃して勝ち越し。6回には大谷の53号ソロでリードを広げ、T・ヘルナンデスにも適時打が出て7―4でリードは3点となった。グラスノーは2回以降立ち直って5回4失点。3点をリードした7回には3番手のイエーツがディバースに32号ソロを浴びて2点差に迫られた。1死一、二塁でロブレスキがマウンドに上がると、後続を打ち取って2点差を守って逃げ切った。

 ドジャースのレギュラーシーズンは残り7試合。地区優勝争い、大谷の本塁打王争いから目が離せない。

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