◆JERA セ・リーグ 中日5―2巨人(21日・バンテリンドーム)

 巨人・西舘勇陽はグラブをポンポンとたたき、うなずきながらベンチへ駆けた。2―5の8回。

2死三塁で細川をスライダーで二ゴロに仕留め、2回32球、1安打無失点1Kで役目を終えた。最速153キロを計測した右腕は「ゼロで抑えてチームとしては逆転できなかったですけど、あれは自分の役割だと思うので、それがまず、できてよかった」と淡々と振り返った。

 CSへ向け、たくましい存在が帰ってきた。8月2日に出場選手登録を抹消され、上半身のコンディション不良でリハビリを経て、これが7月29日の中日戦以来の1軍のマウンド。「体もちゃんと動いてましたし、ここまでこられたのはトレーナーさんのおかげなのですごい感謝してます」と頭を下げた。

 先発も中継ぎもこなせるのはチームとしても好材料。「言われたところで抑えるしかない。今日みたいにできれば、と思っています」と背番号17。チームのために役割を全うする。(水上 智恵)

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