◆JERAセ・リーグ 中日5―2巨人(21日・バンテリンドーム)
6か月ぶりのリベンジにも笑顔はなかった。中日・大野が6回8安打2失点で、自己最多タイの11勝目をマーク。
ヒヤッとする初回だった。先頭の丸から4連打を浴び、9球で2点を失った。しかし、2回以降は完璧に修正。「まっすぐが走り出したので、(打者が)絞りづらくなったのかな」と走者を出しながらも、追加点を許さなかった。
念願のマッチアップだった。田中将との前回対戦となった4月3日の巨人戦(バンテリンD)では、5回8安打4失点(自責2)で白星を譲った。「4月は投げ負けてるので、今回は(勝ちたい)と思って挑んだ。僕はまだ100勝も達成していない中(97勝)、200勝に挑戦してるのはすごいこと。1試合に懸ける思いが、伝わってきた」。偉大な数字に挑み続けるライバルの姿を原動力に変えた。
井上竜は5年連続Bクラスが確定したが、チーム唯一の2ケタ勝利をマーク。「(88年世代の)みんなが大好きですし、思い合ってるところはある。来年もみんなで頑張って、『まだまだできるぞ』と盛り上げていきたい」。26日に37歳の誕生日を迎える左腕は、さらに白星を積み重ねていく。(森下 知玲)