◆第34回北海道支部秋季リーグ戦(21日、岩見沢市栗沢球場) ▽第3節 札幌北広島ボーイズ5―3札幌豊平ボーイズ

 リーグ戦4試合が行われた。札幌北広島ボーイズは帰山夕雅投手(2年)が6回2/3を3失点に抑え、札幌豊平ボーイズを5―3で破った。

初の完投こそあと1人のところで逃すも、3番打者としても3安打2打点と投打に渡る活躍で、チームを連勝へと導いた。札幌豊平ボーイズはダブルヘッダーの2試合目で札幌手稲ボーイズに6―2で勝ち、今リーグ4戦目で初白星を手にした。

 完投まであと1人の場面で、帰山がマウンドを降りた。80球の球数制限(打席途中の場合は当該打者の打席終了まで投球可能)があるボーイズリーグでは難しい、7回投げ切りは目前に迫っていた。だが、投じた83球目、二塁への内野安打で2点目を奪われ、初の達成を逃した。「球数がぎりぎりになって焦ったところがあった。完投、したかったです」。勝利は手にするも、最速130キロ右腕に笑顔はなかった。

 半月前の屈辱から大きな成長を遂げた。ドリスポカップ争奪秋季道大会3位決定戦の旭川大雪戦で、0―0の5回1死一、二塁から2番手で登板。後続を絶てず、ボークも出るなど、2回で6失点。4位に終わった。

山田徹監督(65)からは前に突っ込んで体が開く課題を指摘された。「悔しさもあったし、制球が悪くなっていたので。フォームから見直した」。上腕筋と体幹強化のため、自宅で4キロの水が入ったウェートを抱えてのスクワット200回を日課としてきた。

 この日は3番打者として適時打2本を含む3安打と、バットでも白星に貢献。鍛え上げた成果を投打で発揮し「生きてきたと思う」。そう実感を込めた帰山だったが「納得とはまだまだいかない」。更なる高みへ、その目は向けられた。

(砂田 秀人)

 〇…札幌豊平ボーイズの和田充礼(2年)がダブルヘッダー2試合目となった札幌手稲戦で先発し、4回0/3を被安打2の無失点。0―0の3回表1死満塁の場面では走者一掃の右越え三塁打と躍動し、今大会4戦目での初勝利をもたらした。左腕から4球種を操るが「いい球を投げないと試合のテンポが悪くなる」と直球とカーブのみで組み立て。決勝打の場面も「4番の仕事をしようと臨んだ」。

チーム第一に考えてつかんだ1勝を巻き返しにつなげていく。

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