◆JERAセ・リーグ DeNA7―2広島(21日・横浜)
フレッシュな顔ぶれが躍動する令和マシンガン打線が、3回までに7点を奪って快勝。3位・巨人との差を再び2ゲームに広げた。
口火を切ったのは、本来は守備型プレーヤーの林琢真。牧が左親指負傷で離脱した8月1日以降、44試合中32試合で二塁のスタメンを託されている3年目の8番打者は、2回1死満塁で「どうしても先制点が欲しかった」と、鋭いライナーで中前に先制打をはじき返した。
続く2死一、三塁では、後半戦で1番に定着した蝦名が右前2点打。「打席ではボールを長く見て、1球でも多く投げさせる」ことに徹している6年目外野手は、カウント0―2から6球目まで粘って右方向へ。チャンスメーカーとポイントゲッターを兼務し、27試合連続出塁で打線を活気づけている。
さらに3回には、右小指剥離(はくり)骨折から最短の10日で復帰した2年目の“若き鉄人”石上が「(先発の)平良さんを援護したかった」と2号2ランを高々と右翼席にたたき込んだ。
林も蝦名も石上も、シーズン序盤はレギュラーではなかった面々。課題だった世代交代も進む三浦ベイが、9月は14勝4敗の快進撃だ。(星野 和明)