◆第76回毎日王冠(10月5日、東京競馬場・芝1800メートル=1着馬に天皇賞・秋の優先出走権)

 この舞台への適性が最も高いのはシルトホルン(牡5歳、美浦・新開幸一厩舎、父スクリーンヒーロー)だ。東京1800メートルでは6戦で2勝、3着2回。

着外の2戦も成長途上だった22年東京スポーツ杯2歳S(8着)、勝ち馬から0秒2差の24年毎日王冠(5着)なら悲観することはない。

 2走前のジューンSはまだ本調子とはいえない状態だったが、それでも先行してゴール前で差す王道の競馬で勝利。同じパフォーマンスができれば、今回のメンバーが相手でも上位争いは十分可能だ。

 開幕週のきれいな馬場も、この馬にとっては好都合。3か月の休み明けになるが、1週前追い切りでは美浦・Wコースで大野拓弥騎手を背に6ハロン83秒7―11秒5をマークしており、状態に不安はない。重賞初制覇のチャンスと言っていいだろう。(角田 晨)

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