◆第76回毎日王冠・G2(10月5日、東京競馬場・芝1800メートル=1着馬に天皇賞・秋の優先出走権)

 重賞3勝馬が威厳を取り戻す戦いに挑む。レーベンスティール(牡5歳、美浦・田中博康厩舎、父リアルスティール)は、今年2戦がアメリカJCC12着、しらさぎ賞7着と不完全燃焼の内容。

田中博調教師は「アメリカJCCの時は走行バランスが悪かったので、初めて見せるバランス(の悪さ)で、危険な感じでした。前走は初めて栗東に滞在しましたが、ずいぶんと前進気勢が足りていなく、落ち着きもなかったしただただこの馬らしさがなかったです」と敗因を振り返った。

 25日の美浦・Wコースでの併せ馬では鞍上が抑えきれないほどの行きっぷりを見せ、いい時の活気が戻って来た印象。トレーナーは「2走は凡走してますが、明確な理由があったかなと思うので、課題が多い中でも走るということに関しては順調に来ていると思います。ゴール後からコーナーにさしかかる間の迫力はいい時のものなんじゃないかなと思いました。やっぱりこの2回の大敗は、そんな馬ではないなと思います」と反撃に意欲をにじませた。

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