国内主要大会では初めて7イニング制が導入された国民スポーツ大会(滋賀)高校野球硬式の部、軟式の部は29日、1回戦が行われた。試合後に取材に応じた日本高野連の井本亘事務局長は、「硬式と軟式の計16チームと、運営のみなさんに、国スポが終わってどうだったかをおうかがいした上で、今後どうしていくかを決めていく材料の一つにしたいと思っている」と話した。
硬式の部は、マイネットスタジアム皇子山で計4試合が実施された。試合時間は、山梨学院―尽誠学園(香川)と、高川学園(山口)―綾羽(滋賀)が最短の1時間29分。県岐阜商―沖縄尚学が1時間34分、中断のあった仙台育英(宮城)―日大三(東京)が1時間46分だった。「7イニング制を経験したことがないのでいいか悪いか分からないという意見があった。(実施の)一番の目的は、16校ではあるんですけど、やった上でどう感じるかが大きなポイントかなと思う」と井本事務局長。一方で、一定の方向性を示すとしている12月が迫るなか、「選手が安心安全に好きな野球に打ち込めるような状況を連盟としてどう考えていくか。また、これから少子化もあり、今はいろいろなスポーツの選択肢も増えてくる中で、高校野球を続けてもらうためには何をすべきで、どうこれからにつなげていくかが大事。必ずしも7イニングを採用することがつながるかはまだ議論の途中。今のところは何も言えない」とした。