昨年の高松宮記念を制したマッドクール(牡6歳、栗東・池添学厩舎、父ダークエンジェル)が現役を引退し、種牡馬入りすることが29日、サンデーサラブレッドクラブから発表された。北海道新冠町の優駿スタリオンステーションでけい養される。

 発表後、G1制覇を含めて主戦を務めた坂井瑠星騎手は、自身のXで「嬉しい思いも悔しい思いもたくさん経験させてくれました。競走生活お疲れ様。良いお父さんになれますように」とポストし、ねぎらった。

 今春の安田記念10着の後、休養していた同馬は、28日のスプリンターズSを秋の始動戦に予定していたが、2週前追い切り後に左前脚の繋(けい)じん帯に腫れが見つかり、回避を決定。発表では、繋じん帯炎が慢性化し、再発の可能性も高いとして、引退が決まった。

 G1初挑戦だった23年スプリンターズSで2着に好走し、翌年の高松宮記念でビッグタイトルをつかんだ。通算17戦6勝(うち海外2戦0勝)。総獲得賞金は3億6083万円。

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