ビーチバレー界のレジェンド・西村晃一(52)が29日、自身のSNSを更新。27、28日に福島・相馬市で開催された「相馬市長杯ジャパンビーチバレーボールツアー2025サテライト相馬大会」にマーティン・カウファー(ドイツ)とのペアで出場し、準優勝に輝いたことを報告した。

 西村は「相馬」というタイトルで彼の地への熱き思いをつづった。

 「今週末は思い入れの強いこの地で、ビーチバレー大会『相馬市長杯』が開催されました。結果は惜しくも準優勝。決勝まで全てフルセットの3試合で、久しぶりに『疲れた』という言葉が口から出ました」。行間からは悔しさとともに、充実感も漂った。

 「東日本大震災後、『外で運動できない!海にも行けない!』。そんな状況で福島の子どもたちの肥満度が全国1位に…。その時、相馬市長の呼びかけのもと、楽天相馬こどもドームでキッズイベントを託され、以来20回近く『Challenge forever』を開催してきました。さらに『相馬にビーチバレー常設コートを!』と呼びかけ、市やスポンサーのアイ・テック様のご協力で完成したコート。その場所で再び自分が試合できたことは、本当に感慨深いものでした」

 特別な場所での、特別な大会。強い思いがにじんだ。

 「すべては情熱が人を動かし、モノが生まれる。

感謝です。そして決勝の相手は、WINDSチームの仲間であり、静岡から渋谷・宮下パークへ5年以上通い続けてきた佐藤亮太。何度も怒って、できなかったオーバートスをやらせ続けて…それでも信じて頑張ってきた仲間が自分に勝った瞬間、悔しいはずが、なぜか心からうれしかった。初めての感覚でした。亮太!本当におめでとう。次は勝つ」と相手をたたえた上で、次なる戦いへ力を込めた。

 現在はハワイに拠点を置き、日本と行き来しながら、現役プレーヤーとして躍動する西村。熱き情熱に、まだまだ終わりは見えない。

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