大阪・関西万博の閉幕が10月13日に近づき、タクシーを利用して来場する人が増加していることに伴い、万博協会は29日、10月1日からタクシー降車場所、降車可能時間などを拡大する措置を取ると発表した。

 対象となるのは西ゲート。

従来の第1交通ターミナルにおけるタクシーなどの降車に加えて、第2交通ターミナルでの降車可能時間を拡大。第1交通ターミナルは午前6時45分以降。第2交通ターミナルは午前5時以降となる。早朝来場者待機所は午前5時~6時45分まで第2交通ターミナル。6時45分以降は第1交通ターミナル、桜島駅シャトルバス降車場前となる。午前6時45分以降の来場者は、5時~6時45分の待機列を西エントランス広場へ誘導後、待機列の後ろへ誘導するという。午前5時以前は観光外周道路が閉鎖されているため、進入することはできない。

 4月に開幕した大阪・関西万博は閉幕まで約1か月となった9月中旬から連日20万人を超える来場者数を記録しており、当日券の販売も26日で終了。27日から10月12日までは購入済みの一日券などの未利用チケットについて、東ゲート前のチケット引き換え所で、当日12時以降に入場できるチケット(当日券)への交換に切り替えた。ただ、これも1日あたり数百枚程度と限度があり、午前9時には交換分が終了するため、深夜から並ぶ来場者もいる状態となっている。

 万博協会は会期が進むにつれ、東ゲート、西ゲートともに開場時間前の早朝から並ぶ来場者が増えていることもあり、安全面を危惧。各交通機関の始発以前、交通ターミナルの開門前などにおける早朝からの入場待ちについては遠慮してもらいたいとし、入場予約時間に合わせた来場への協力をお願いしている。

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