右脇腹痛で離脱している巨人の吉川尚輝内野手(30)が30日、屋外での打撃練習を再開した。G球場で行われた2軍練習に一部参加し、フリー打撃では16スイングで2本のサク越え。
右へ左へ打球が乱れ飛んだ。右翼へ推定110メートルのサク越えを放てば、逆方向へは弾丸ライナーで鋭い打球を連発。「秋はいいですね。風と季節のおかげです」と気温24度の暖かさの中、気持ちよさそうにバットを振った。矢野2軍打撃チーフコーチは「やっぱり自分の体重を伝えるのが抜群にうまい。モノが違うね」と、離脱前と変わらない打撃技術に太鼓判を押した。
フリー打撃を終えると二塁の守備位置でノックを受け、軽快な動きを披露した。1日は2軍とロッテの練習試合(G球場)で試合前練習に参加する予定。今後はライブBPなどで実戦感覚を養うのが次のステップとみられる。かねて照準を合わせるCS第1Sの開幕まで残り10日。待望の1軍復帰へ、確かな道筋が開けてきた。