凱旋門賞・G1(10月5日、フランス・パリロンシャン競馬場・芝2400メートル)=10月3日、シャンティイ調教場

 日本ダービー馬が、日本競馬の悲願へ着々と牙を研いでいる。クロワデュノール(牡3歳、栗東・斉藤崇史厩舎、父キタサンブラック)はリオン坂路をキャンター。

毛づやもさえる漆黒の馬体を弾ませた。「関わっているスタッフの全ての方々が、全力を尽くしてクロワデュノールを良くしようと頑張っている姿を見てきて、そういったことを踏まえてレースに臨みたい。いい走りをお見せできるように頑張りたいです」と手綱を執った北村友一騎手は力を込めた。

 前走のプランスドランジュ賞は短頭差の僅差。だが、苦戦した昨年の東京スポーツ杯2歳S、唯一の黒星を喫し2着に終わった皐月賞と、休み明けはパフォーマンスが落ちるだけに、一度使われたことで、本番に向け上昇曲線を描いている。「非常に難しい枠」と鞍上は前日決まり、エストレンジの出走取り消しで大外になった17番ゲートに表情を曇らせたが、「自分の中でも凱旋門賞のイメージを何となく作ってきましたが、そのイメージを作りかえないといけないと思います」。パートナーを最高の結果に導くため、万全を尽くす。

編集部おすすめ