巨人は14日から今季初めて甲子園での阪神3連戦に臨む。昨年は同球場で4勝8敗だったが、8試合が1点差。

今年は接戦を制して勢いに乗りたい。巨人担当通算16年目の片岡優帆キャップは、通算300号に王手をかけていて、これまで甲子園で何度も劇的な一打を放ってきた坂本勇人内野手(37)に注目。ベテランを筆頭に一丸となって戦うチームの現状を「見た」。

 昨年は優勝した阪神に8勝17敗。敗戦は8試合が1点差、1試合が2点差だった。甲子園でも4勝8敗と苦戦。その悔しさはチーム全員が胸に秘めている。阿部監督も「僅差の試合で勝てれば勢いが増していく。競り勝っていけるようにしたい」と掲げている。

 新生・阿部巨人は3月27日からの阪神との開幕カードは1勝2敗と負け越したが、独特の空気に包まれる敵地・甲子園で「巨人が変わった」と見せつけたい。そのためには勝つことだ。

 初戦の相手先発は才木。

巨人戦9戦連続負けなし7連勝中の天敵だ。前回ヤクルト戦でも16奪三振と難攻不落。2戦目のルーカス、3戦目の大竹も簡単な相手ではない。機動力、小技の駆使も予想される中で、チーム最年長の坂本を筆頭に全員野球で立ち向かう。

 坂本自身、打撃の状態は上向きだ。11日のヤクルト戦で中堅左に豪快な今季1号。通算300号に王手をかけた。巨人担当として甲子園で坂本の劇的な一打を何度も見てきた。敵地の異様な雰囲気にも動じない強い精神力、集中力。節目の一発が出ても全く不思議ではない。そうなればチームのムードはグッと高まる。

 同じ11日の試合中に印象的だったのは、プロ初本塁打の山瀬とベンチで満面の笑みでハイタッチして自分のことのように喜んでいた場面だ。

マツダでフライを落球した増田陸にはベンチ内で真っ先に声をかけていた。若手と一枚岩になって良い雰囲気で戦えている。

 ここまで11勝4敗で首位の阪神に、7勝7敗の阿部巨人が違う印象を与えられるか。真価が問われる3連戦になる。(片岡 優帆)

 ◆G坂本の主な甲子園阪神戦ヒストリー

 ▽09年5月2日 4回に能見から左翼席へプロ3年目で甲子園初本塁打。同点の9回には守護神・藤川から自身初の1試合2発となる左越え決勝ソロ。

 ▽16年9月8日 1点を追う8回に藤川から左翼席へ代打逆転3ラン。プロ10年目で初の代打本塁打。

 ▽19年5月29日 青柳から中堅左に通算200号。

 ▽21年6月19日 母・輝美さんの命日に伊藤将から左翼へ通算250号。

 ▽24年9月23日 0―0の7回に代打で高橋から決勝右前適時打。前日に好機で凡退した雪辱を果たし感情を爆発させた。

シーズン137試合目。1差で迫る2位・阪神に勝利し4年ぶりリーグ優勝へ加速した。

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