◆体操 全日本個人総合選手権 第2日(17日、高崎アリーナ)

 男子の予選が行われ、一班で24年パリ五輪団体総合金メダルの萱和磨(ハヤブサSC)は、合計80・565点の暫定3位で予選を終えた。

 プロに転向して臨む最初の大会。

15日の会場練習で右のふくらはぎに張りが出て不安を抱えながらだったが、1種目目の平行棒で14・000点を出し、上々の滑り出し。その後は得点を伸ばしきれなかったとはいえ、6種目を通しきってフィニッシュした。「すごく耐えたなっていう印象。体操人生で一番きつい日でした。自分の中でもうひとつ扉が開いたような感じ。今日を乗り越えられたのは大きかった」と安堵(あんど)の表情だった。

 28年ロサンゼルス五輪に向け「最終章」と位置づけて、体操界初のプロチームに移籍。昨夏アキレス腱(けん)を断裂し、手術を行ってからの再起戦、そして、プロ世界生活をスタートさせた。「苦しい展開だったが、覚悟を持って、諦めちゃいけないなと思ったし、覚悟を持って決断したんだからこそ、今日は絶対いくぞと強い気持ちでやりました」と振り返った。

 まだ2班(36人)が残っているが、19日の決勝に進むことは確実。「点数自体は意外に残った感じなので、ここからあと3日間上げて行けるなという思いがある。このまま右肩上がりでいきたいなと思います」と先を見据えた。

 ◆「ハヤブサSC」 ハヤブサ財団代表理事の畑慎也氏、2004年アテネ五輪団体総合金メダルの水鳥寿思氏を発起人として、日本体操界初のプロチームとして昨年12月に発足した。

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