俳優の萩原聖人が20日、都内で行われた主演映画「月の犬」(24日公開、横井健司監督)の完成披露舞台あいさつに登壇した。

 15年ぶりに映画単独主演を務める萩原は「うれしいですけど、勘弁してくれよってところもあります(笑)。

大変なことが一番多い。監督と同じくらい大変なのが主演、というのが決まってますから」と苦笑いした。

 舞台あいさつを迎えるにあたって「こういう場には必ず(お祝いの)花があるんですけど、1つもないという。つまり、地味です。ATG(=他の映画会社とは一線を画し非商業主義的な芸術作品を製作・配給した映画会社の略称)とか、(明暗のコントラストが強い黒を基調とした)ノワール(撮影)とか言われても分からない人もたくさんいると思う。だから、この作品を見てもらってこういう世界観とか昔の香りを(届けたい)」と願った。

 最後は「地味って悪いことじゃない。そういう作品にはそういう良さが詰まっている。間違いなくいい作品になっていますので、広めていただけたら」と呼びかけた。今作は反社会で生きてきたが、連れ添った妻を亡くし、極道の世界を離れた東島(萩原)の「生きることへの絶望」が描かれている。

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