4月23日は「子ども読書の日」。子どもに本を読む習慣を身につけてほしいと考える保護者にとって、読書について改めて考えるきっかけの日でもある。

塾選びサービス「塾選」が、「小学生の読書」について調査した結果が公開された。

 「最近の小学生はスマホやゲームばかりで、本をあまり読まないのでは?」と感じる人が多いかもしれないが、塾選ジャーナルが小学生の保護者100人を対象に実施した調査では、約7割の小学生が「読書が好き」と回答。現代の子どもたちにも、読書がしっかり根付いている実態が見えてきた。

◆小学生の読書の実態は?

▼約7割が読書が好き 読書が好きな小学生は66%

 小学生の子どもが読書をどの程度好きなのか尋ねると「とても好き」(25%)と「やや好き」(41%)を合わせて66%となり、およそ7割の子どもが読書に対して前向きな気持ちを持っていることがわかった。 一方で、「あまり好きではない」(28%)と「嫌い」(6%)を合わせると3割を超えており、3人にひとりは読書に苦手意識を持っている。

▼読書量は約半数が月4冊以上

 子どもの1か月あたりの読書量を尋ねたところ「月4冊以上」と回答した家庭が48%となり、およそ半数の小学生が週に1冊以上のペースで本を読んでいることがわかった。

 一方で、「月1冊未満」が14%、「ほとんど読まない」が6%と、月に1冊未満の家庭が20%を占めた。読書量は、学校での読書活動や図書館の利用、家庭での本との接点など、さまざまな要因によって左右されている可能性がある。

◆読書習慣づくりのポイントは「図書館・書店に一緒に行く」こと

 今回の調査では、小学生に読書習慣をつけるために家庭で行っている取り組みについても尋ねた。その結果、「図書館や書店に一緒に行く」と回答した保護者が約7割と最多だった。

 図書館や書店は、子どもがさまざまな本に触れながら、自分の興味に合う一冊を見つけられる場。保護者が一緒に足を運ぶことで、読書を「勉強」ではなく日常の楽しみとして取り入れている様子がうかがえる。

 図書館や書店に一緒に行く際の工夫については、「子どもが自分で本を選べるようにすること」や、「定期的に通う習慣を作ること」を挙げる声が多く見られた。

 「図書館や書店に一緒に行き、一緒に本を見る。2週間に1度図書館に行き、好きな本を気が済むまで好きに選んでもらっている。毎回図書カードの限度いっぱいまで借りている。」(兵庫県/小2女子/保護者)

「ショッピングモールで買い物に行く時に一緒に本屋へ行きます。好きそうな本を勧めてみたり、学校で流行っている本を聞いたりして、読みたい本を選んでもらいます。」(静岡県/小6男子/保護者)

◆子どもが興味を持ちそうな本を探して勧める工夫

 子どもに本を勧める際には、保護者が一方的に「これを読みなさい」と与えるのではなく、日常会話や普段の関心ごとを手がかりにして、本との接点をつくっている家庭が目立った。

「子どもが興味を持ちそうな本を探して、勧めている。日常の会話のなかで歴史に興味を持っていると感じたときや、学校で借りてきた本の感想を聞いたときには、そこから話を広げて関連する本をインターネットで調べ、「こんな本もあるよ」と提案するようにしています」(静岡県/小4男子/保護者)

「ネットなどで得たおすすめの本を検索して、本人に読んでみたいか話しかけています。ジャンルを問わず本人が興味を持ったものを購入したり借りたりするようにしています。読むきっかけを作ってほしいと思っています」(北海道/小5男子/保護者)

◆家に本を多く揃えるための工夫

 読書習慣づくりの工夫として、リビングなど家族の目に触れる場所に本を置いたり、さまざまなジャンルの本をそろえているという声も見られ。

「赤ちゃんの頃から本のサブスクに入っていて、家に本を多く揃えるようにしている」(東京都/小1男子/保護者)

「いつも目の届くところに本があるような空間づくりをし、今読みたい、色々なジャンルの本を読ませるようにしている」(栃木県/小4女子/保護者)

◆まとめ:読書習慣は「ハマる1冊との出会い」で決まる

 今回の調査から、小学生の多くは読書を「好き」と感じている一方で、読書量には差があることが分かった。

 実際に子どもが夢中になった本を見ると、読みやすさや面白さをきっかけに読み進められている様子がうかがえる。また、図書館や書店に足を運ぶ、興味に合わせて本を勧めるなど、家庭で本との接点をつくる取り組みも多く見られた。

 読書習慣は、子どもが「読んでみたい」と思える一冊に出会うことから始まる。「普段あまり本を読まない」「読書が苦手」という場合も、もしかすると、次の一冊との出会いで変わるかもしれない。ぜひ、4月23日の「子ども読書の日」をきっかけに、親子で図書館や書店へ足を運んでみてはいかがでしょうか。

※アンケート調査概要

調査対象:小学生の子どもを持つ保護者(有効回答数100人)

調査時期:2026年2月

調査方法:インターネットを使用した任意回答

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